くろ記録

おえかきと写真とその他もろもろ

【通学電車/著:みゆさん】

【裏表紙よりあらすじ】
高校まで電車で通学しているユウナは、ときどき電車で見かける“ハル”に片思い中。他校に通う彼のことはまだ何も知らないけど、今は見ているだけで幸せな毎日。そんなある日、大事件が。朝、ユウナが目を覚ますと、“ハル”が隣で寝ていたのだ…!どうして!?新感覚のハートフルラブストーリー!!

 

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 まず最初に。
 私は映画から通学シリーズの世界に飛び込みました。
(映画のHPはこちら:http://tsugaku-movie.jp/

 最初に【通学途中】、次に【通学電車】を観ました。そのため、ハルが“こういうキャラ”というのを知らずとても驚きました。
 だから、絶対に原作も読みたいと思い、やっと読むことができましたのでその感想をば。


 彼らと同じような学生時代を過ごしたわけでは当然ないのですが、なぜか懐かしさを覚えるお話でした。
 ななちゃんのどうしようもない幼さがとても愛おしい。
 ユウナのどこまでもまっすぐで純粋な姿が、自分の気持ちや現状から目を背けてしまうハルの不器用さがとても好きだった。

 みんな可愛いぜちくしょう。
 読みながらユウナを全力で応援していたのだけど、ななちゃんも気になって気になって。でこピンしつつ叱りつけたい。可愛い。
 いつかななちゃんが幸せになれるといいなあ。
 あり方こそ間違ってしまっていたかもしれないけれど、ひとりの人をこれだけ真剣に好きになれるのならななちゃんはこれから先きっと素敵な女の子になれると思う。

 ほんで岡崎くんが不憫で不憫で……!!!お前、幸せに!なれよおおお!!!;;;まじで。
 めちゃんこいい男だと思うよ。。。なかなかいないぞこんな男子高校生……;;がんばれよ;;;;;

 そして、ハル。
 ユウナの部屋にいる時とは違う彼に「なんでそんな態度なんや!」ってとっても複雑というか憤慨した気持ちで読んでいました。
 好きな男の子と同じ部屋で過ごすなんてすんごい甘そう! と思っていたのだけど、苦しくて痛くて、でも彼らの周りの人たちひっくるめて愛おしくなってしまうお話でした。
 いっしょうけんめいに青春を送る彼らを全力で応援したい。あと、一回くらい一緒にカラオケ行って馬鹿騒ぎしてみたい。すんごい楽しそう。笑

 学生時代、同じ学年にアイドルというかヒーローというか、超絶モテる男子がいなかったので岡崎くんみたいな男の子超憧れる。
 野次馬を出し抜いてタオルとか渡して周りに睨まれたい気持ち。ふふふんって。

 
 めっちゃ話それた。めっちゃ願望垂れ流してしまった。

 終盤の電車のシーンでのユウナちゃんの姿に震えた。
 最初と全然違う…!!って。強くなった姿がとてもうれしくて、その後に待っていた再会にぴゃあああああ///ってなった。

 映画とはまた違った演出が憎い。
 ええ、これからどうなるのかなってちょっとためらってしまったから悔しい。ぐぬぬ
 
 でも、どちらもすごく楽しんで通学の世界に浸れました。僕満足。
 たくさんのシリーズが出ているようなので、順々に追いかけていきたいと思いますですすす。

 

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 作者のみゆさん、素敵なお話ありがとうございました(^O^)/

 

【視えるふたりの恋愛相談室/著:おみの維音さん】

【裏表紙よりあらすじ】
幽霊が視える特異体質の束(たばね)は、恋愛が苦手な女子高生。そんな束の唯一の親友・寧々(ねね)が突然彼氏にフられてしまった!? 寧々のために何かしたいと思い、恋の相談をしたらうまくいくと噂の人見(ひとみ)先生を頼った束は、“運命の糸が視える”人見の秘密を知ってしまい、「知られたからには放ってはおけない」と、まさかの恋の相談の手伝いをさせられることに。更にはクラスメイトの初山(はつやま)くんとも急接近で、束の周りが変わり始めて…?

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◇◆◇◆◇
 以下長々と感想たれながしますネタバレにご注意ください。


 とってもかわいいお話でした(*ノωノ)
 最初は恋のお話なのかなーとほんわかした気持ちで読んでいたのですが、読み進めるごとに最初からちらちらと見えていた点が繋がっていきまっすぐな線が出来上がっておりました。
 同時に、魅力的なキャラクターが次々登場してめっちゃそわそわした。

 とくにあの、セイゴが好きなんや。
 ほわんほわんしてるのに自分をしっかりと持っているギャップ。たまんない。好き。
 束ちゃんはわりと彼の言葉を受け流していましたが、私聞いてた。ちゃんと聞いてたよ。何回子猫ちゃんて呼ぶねん好き。ってお返事してたよセイゴ。

 それとあのあの、初山くんドツボすぎ。好き。
 束ちゃんとの距離感が縮まっているのに、当の束ちゃんが全然気づいてないの可愛すぎ。たまんない。
 好き過ぎて時々「ウブ山くん頑張って…!」って全力で応援してました(勝手に変なあだなで呼ぶ拗れた愛情表現を持っておりますのでご注意ください)。

 束ちゃんの動向が可愛すぎてよくふふっと笑っていました。
 人の感情の機微には敏感なのに、自分のことはにぶにぶで守ってあげたくなる縁結びさん可愛すぎ。
 
 最初は少し冷たそうというか、自分の中に誰をも近付けさせない印象のある人見先生の人となりが明らかになるにつれ、とっても胸が苦しくなっていきました。
 お、おめえ……苦労してきたんだな……好き。(語彙は吹き飛んでます) 
 すべてを察して、助言というか哀れみの言葉(主に初山くんに対して)をポツリと落とす瞬間がすごく好きでした。がんばれ初山くん! 気付いて束ちゃん!ゴロンゴロンってしてた。可愛い。束ちゃん可愛い。 


 文章がやわらかくて、それぞれのシーンが自然と脳内に浮かび上がってとても読みやすかったです。
 とくに終盤の屋上のシーンが切なくて綺麗で、すごく好きです。

 束ちゃんたちの日常をこれからももっと読みたいと思いました。
 可愛いけれど、ただ可愛いだけでなく不思議で、切なくて、人との縁を大事にしたいと思うお話でした。

 

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 おみの維音さん、素敵なお話をありがとうございました( *´艸`)