軍艦島
軍艦島。
廃墟の王様とも言われるその場所の名前だけは、昔から知っていた。
私も廃墟が持つそのもの悲しさと、空虚さが好きで色んな方の作品を見ては胸を強く打たれていた。
だけど、どこの廃墟も行く機会がなくて撮ったことはなくて。
そんな私の廃墟デビューは廃墟の王様、軍艦島となりました。
一言で表すと、どちゃくそ興奮した。
すでに崩壊が進んだ軍艦島には立ち入り禁止区域が多く、ツアーで見れる箇所はせいぜい三か所でした。
だけど、そんな少ない場所だけで興奮させてくれて、息をつくことすら忘れてしまうほどに見入ってしまった。そんな私のちょっとした軍艦島の記録。主にカメラの設定など。
使用カメラ:Canon kiss x7
レンズ:55-250mmの望遠
モードは常にマニュアル。
ISO感200、シャッター速度1/1000、F5.0
手探り過ぎる。
船の上は日差しも揺れも強くて、シャッターをきるたびに設定をいじりまくってた。
上陸、散策開始。
右側が端島小中学校。
左側が9階建ての社宅。
ガイドさんに内部の写真を見せてもらったんだけど、進撃の巨人に出てきたのはこの社宅かなあ?とぼんやり。
他の社宅を見ていないからなんとも言えないんだけど。
最高では????????
(設定書いていこうと思ってたんですけど全部忘れましたえへへ)
こんな、決して広くはない場所に5000人もの人々が住んでいたなんて信じられない。
人口密度は東京の9倍ですってよ。これ同じクラスでも名前わからない子とかたくさんいたんじゃないのかな。どうなのかな。
ガイドさんにお聞きしたんですが、当時教員として働いていたご友人は生徒たちの親御さんを覚えるのが大変だったそうです。
親御さんに会いに行っても、皆さん炭坑の仕事をしてらっしゃるので煤?で真っ黒にっていて、お顔がわからなかったそうで。ただでさえ生徒数が多いのに、名前と顔が一致せずに頭を抱えたそうです。た、大変そうだ……。
こちら側は住宅街です。
今は立ち入り禁止区域となっていますが、私が参加したツアーでは上陸散策後に海上をぐるりと回り島内からは見えない箇所も見せてくれました。
天候状況が過酷な島だったらしく、ひどい時は波しぶきがこの住宅を越えてしまっていたらしい。
こんなに天気がいいのに突然雨が、と思ったら波しぶきだったとかあったらしくて。マジかよ怖すぎだろ。
ふたつ前の写真に写っている灯台まで波しぶきが飛ぶらしいです。マジかよ怖すぎだろ。
(灯台は閉山後に建てられたらしい)
今では世界遺産になり沢山の方が日々訪れている軍艦島だけど、当時は貧富の差が激しく、過酷な状況を強いられている人も多くいたのだとガイドさんの話を聞いて改めて知った。
沢山のお話を聞けて良かったな。
ガイドさん、ありがとうございました。
そしてありがとう軍艦島。またいつか。
こちらのツアーに参加させていただきました。
無事に上陸できると上陸証明書がもらえるんや……最高やないか……